青年教学3級(初級試験)

立正安国論(御書の試験問題:初級・青年3級向け)2017年の過去問(練習問題)

2017年実施の教学部初級・青年3級試験の出題範囲である、御書「立正安国論」の過去問題(練習問題)を掲載しています。

2023年実施の同試験でも、御書・立正安国論の「出題範囲」は全く同じです。

なので、この記事の過去問(練習問題)に取り組むことは有益です。

 

この記事の内容は▼▼

  • 立正安国論の出題範囲の重点部分まとめ
  • 立正安国論の過去問題(練習問題)

上記について記しています。

 

最後まで、ご覧下さい。

立正安国論の出題範囲と重点部分のまとめ(2017年初級・青年3級向け)

 

教学部初級(青年3級)試験の出題範囲である、御書・「立正安国論」の出題範囲について、具体的に以下の諸点が重要である旨が公表されています。

 

立正安国論の出題範囲は、「第9段(第41・42・46章)」と「第10段(第47章)」の全2段・4章のみです。この中の重要な仰せ(御文)に着目して研鑽します(下記に列記)。

また、現代に生き、日蓮大聖人の仏法を広宣流布しゆく私たちが、御文をどう捉えて実践にいかしていくかが重要な点です。

 

  1. 「立正安国論」は日蓮大聖人が、文応元年(1260年)7月16日(御年39歳)に、時の実質的な最高権力者・北条時頼に提出された「国主諌暁(こくしゅかんぎょう)の書」。
  2. 本抄は、「10問9答」の問答形式(客=北条時頼を想定、主人=日蓮大聖人を想定)によるで記されている。
  3. 大地震・大風・洪水等の自然災害が相次ぐ中で「正嘉の大地震」が起きたことが、「立正安国論」執筆の直接の動機。
  4. 題号の「立正安国」は、「正を立て、国を安んず」と読む。人々の心に正法を確立(立正)して、社会の繁栄と平和を築く(安国)との意味。
  5. 第9段・第41章で「客」は、悪僧への布施を止めて正しい僧を重んじる決意を表明し、これに対して「主人」は、第42章の冒頭で、客の心の変化を喜んで、「鳩化して鷹となり雀変じて蛤と為る、悦しきかな汝蘭室の友に交りて麻畝の性と成る(御書31ページ)」と語る。
  6. そして、第42章の最後で、「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祈らん者か(御書31ページ)」と強調する。
  7. 一身の安堵(いっしんのあんど)とは、個人の生活の安泰や一家身内の幸福のこと。四表の静謐(しひょうのせいひつ)とは、世界の平和と、これに基づく国家の安定のこと。
  8. 「一身の安堵を願うのであれば、四表の静謐を祈るべきである」と示した上記の御文の一節は、為政者に対する諌暁(かんぎょう:諫めること)であると同時に、『主権在民の現代においては、私たち一人一人の永遠の実践の指標』。
  9. 第9段・第46章最後の、「汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ(御書32ページ)」、との「主人」の呼びかけの御文は重要。
  10. 上記の「信仰の寸心」とは、心・一念。当時、国土全体に及んでいた天変地夭を転換する「根本の方途」は、私たち人間の「心」、つまり『信仰の「一念」』を改めることにあるとの仰せ。全ての現実変革は1人の人間革命に始まる。
  11. 第10段・第47章の「唯我が信ずるのみに非ず又他の誤りをも誡めんのみ(御書33ページ)」、との御文は、「ただ自分一人が信じるだけでなく、他の人々の誤りをも制止していこう」との意味。
  12. 上記の御文の意味する重要な点は2つ。「立正安国における立正とは、安国が達成されるまで、どこまでも貫いていく不撓不屈の行動である」という点、及び、「主人の言葉ではなく客の誓いで結ばれていることは、立正安国に立ち上げる弟子が陸続と師の行動に続いていかねばならないという『広宣流布の原理』を示している」という点の2点。

 

上記の重要事項を加味して、御書・「立正安国論」の出題範囲について、以下に過去問題(練習問題)を掲載します。

 

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御書・「立正安国論」からの出題(練習問題)

立正安国論からの過去問題(練習問題)を7問、以下に掲載します。

 

【問1】「『立正安国論』は日蓮大聖人が、文応元年(1260年)7月16日(御年39歳)に、時の実質的な最高権力者である[A]に提出された『国主諌暁(こくしゅかんぎょう)の書』です」、の文の[A]に入る人名は何か?

 

【問2】「『立正安国』は、『正を立て、国を安んず』と読みます。人々の心に[A]を確立して、社会の繁栄と平和を築くという意味です」、の文の[A]に入る言葉は何か?

 

【問3】「汝須く[A]の安堵を思わば先ず四表の[B]を祈らん者か」、の御文の[A]と[B]に入る言葉は何か?

 

【問4】「汝早く信仰の[A]を改めて速に実乗の一善に帰せよ」、の御文の[A]に入る言葉は何か?

 

【問5】「唯我が信ずるのみに非ず又他の[A]をも誡めんのみ」、の御文の[A]に入る言葉は何か?

 

【問6】「立正安国における立正とは、[A]が達成されるまで、どこまでも貫いていく不撓不屈の行動であるということ」、の文の[A]に入る言葉は何か?

 

【問7】「『唯我が信ずるのみに非ず又他の誤りをも誡めんのみ(御書33ページ)』、との御文は、立正安国に立ち上げる弟子が陸続と師の行動に続いていかねばならないという『[A]の原理』を示している」、の文の[A]に入る漢字四文字は何か?

 

<練習問題の解答>

問1:[A]⇒北条時頼
問2:[A]⇒正法
問3:[A]⇒一身(いっしん)、[B]⇒静謐(せいひつ)
問4:[A]⇒寸心(すんしん)
問5:[A]⇒誤り
問6:[A]⇒安国
問7:[A]⇒広宣流布

 

 

▼その他 練習問題の目次リスト▼

<御書2編>

<教学入門>

<世界広布と創価学会>

<初級・3級過去問対策(2014年)>