青年教学3級(初級試験)

青年教学3級(初級試験)2017の過去問題(2014年)

平成29年(2017年)実施の青年部教学試験3級及び教学部初級試験のための過去問題を紹介しています。青年3級と初級試験は同日合同で、同じ問題によって実施されています。

 

ご紹介する過去問題は、2014年9月に実施された青年3級・初級試験(合同)のものです。ここでは、その概要説明と共に、出題傾向を加味して、2017年の「青年3級・初級試験」に対応させた ”オリジナル問題集(練習問題・ドリル)”のリンク先をご案内しています。

 

2023年10月1日に、教学部初級試験(青年3級)が実施されますが、その参照用の過去問としてもお役に立つと思います。

2017年実施の青年教学3級・初級試験の試験範囲と練習問題(過去問)

 

▼練習問題(2017年青年3級・初級試験向け)▼

<御書2編>

<教学入門>

<世界広布と創価学会>

▲練習問題(2017年青年3級・初級試験向け)▲

※注1:概要説明している「御書」は2014年の出題御書となります。2017年の出題御書は練習問題からどうぞ。
※注2: 2017年の「青年3級・初級試験」はマーク方式(選択方式)ですが、オリジナル問題集はマーク方式ではありません。

2014年9月実施の青年3級・初級試験問題の各問題概要説明

青年3級・初級試験の出題内容は毎回、以下のような構成になっています。

  1. 御書2編
  2. 教学入門
  3. 世界広布と創価学会(含む日顕宗を破す)

上記、御書2編の内容は毎回異なりますが、「教学入門」と「世界広布と創価学会」については、常に、同じ出題範囲からの問題となっています。

教学試験にあっては、どの出題も、日蓮大聖人の御書本文が中心であり、教材の説明はその補助であるという実感をこの「過去問の概要」でつかんでいただければと思います。

青年3級・初級試験の過去問題(2014年)の概要 目次

  • 問1:2014年の御書講義拝読御書からの問題
  • 問2:2014年の座談会拝読御書からの問題
  • 問3:教学入門 からの問題1
  • 問4:教学入門 からの問題2
  • 問5:日顕宗を破す からの問題

問1の設問内容と解説(初級・青年3級試験2014)

問1全体で「3つの御書の御文」が示され、それぞれに対する問題が出されています。

問1の設問の概要は以下のとおりです。

御文①「日本国に此れをしれる者は但日蓮一人なり。これを一言も申し出すならば父母・兄弟・師匠に王難必ず来るべし、いはずば・慈悲なきに・にたりと思惟するに法華経・涅槃経等にこの二辺を合せ見るに・いはずば今生は事なくとも後生は必ず無間地獄に堕べし、いうならば三障四魔必ず競い起るべしと・しりぬ、二辺の中には・いうべし、王難等・出来の時は退転すべくは一度に思ひ止まるべしと且くやすらいし程に宝塔品の六難九易これなり(開目抄:御書200ページ)」

上記の御文からの問題では、御文の御書の背景となる事柄、重要な文節(フレーズ)の説明、重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

御文②「此の三つの大事は日蓮がもうしたるにはあらず只偏に釈迦如来の御神・我身に入りかわせ給いけるにや我が身ながらも悦び身にあまる法華経の一念三千と申す大事の法門はこれなり(中略)日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一渧・一微塵のごとし、法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし(撰時抄:御書288ページ)」

上記の御文からの問題では、重要な文節(フレーズ)の説明と、重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

御文③「王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず(撰時抄:御書287ページ)」

上記の御文からの問題では、重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

問2の設問内容と解説(初級・青年3級試験2014)

問2全体で「3つの御書(座談会御書)の御文」が示され、それぞれに対する問題が出されています。

問2の設問の概要は以下のとおりです。

御文①「大悪をこれば大善きたる、すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし、各各なにをかなげかせ給うべき(中略)舎利弗にあらねども・立つてをどりぬべし、上行菩薩菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか(大悪大善御書:御書1,300ページ)」

上記の御文からの問題では、重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

御文②「今日蓮は去ぬる建長五年癸丑四月二十八日より、今年弘安三年太歳庚辰十二月にいたるまで二十八年が間又他事なし、只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげむ計りなり、此れは即母の赤子の口に乳を入れんとはげむ慈悲なり(諫暁八幡抄:御書585ページ)」

上記の御文からの問題では、重要な文節(フレーズ)の説明、重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

御文③「このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり(妙心尼御前御返事:御書1,480ページ)」

上記の御文からの問題では、重要な御文の空欄穴埋めとこの御文の主旨の説明文を選択する出題が出されました。

問3の設問内容と解説(初級・青年3級試験2014)

問3は、「教学入門」からの出題で、出題の分野は2017年の教材では「法華経」・「日蓮大聖人と法華経」・「一念三千」が該当します(今回、2017年の教材では強調していない問題もあります)。

問3の設問の概要は以下のとおりです。

重要な法理を示す仏法用語に関連の深い法華経の品名を選択解答する問題が出されました。

「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか(諸法実相抄:御書1,360ページ)」、の御文の重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ(崇峻天皇御書:御書1,174ページ)」、の御文の重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

2度にわたる流刑を受けた日蓮大聖人は、勧持品二十行の偈に説かれる「何と言う経文」を身で読まれたことになるのか、示された経文から選択する問題が出されました。

竜の口の法難を勝ち越えた日蓮大聖人が、凡夫という迹を開いて久遠元初の自受用報身如来という本地を開き顕された事を「何」と言うか、という問題が出されました。

一念三千の中核となる原理は「何」か、という問題が出されました。

方便品第2の十如是について、何如是か?空欄穴埋めが出題されました。

「成は開く義なり(御義口伝:御書753ページ)」、の御文の重要な御文の空欄穴埋めが出題されました。

問4の設問内容と解説(初級・青年3級試験2014)

問4は、「教学入門」からの出題で、出題の分野は2017年の教材では「御本尊と受持即観心」・「地涌の使命と実践」が該当します(※今回、2017年の教材では強調していない問題もあります)。

問4の設問の概要は以下のとおりです。

「我が己心の妙法蓮華経を本尊とあがめ奉りて我が己心中の仏性・南無妙法蓮華経とよびよばれて顕れ給う(法華初心成仏抄:御書557ページ)」、の御文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ(経王殿御返事:御書1,124ページ)」、の御文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「法華弘通のはたじるしとして顕し奉るなり(日女御前御返事:御書1,243ページ)」、の御文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う(観心本尊抄:御書246ページ)」、の御文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「仏が衆生に仏種を下ろすという利益を下種益といいます。成仏の根本法である仏種の南無妙法蓮華経を説く大聖人の仏法は下種仏法です」、の文の重要な語句の空欄穴埋めが出題されました。

三大秘法とは何か?その3つを解答する問題が出されました。

「願くは我が弟子等・大願ををこせ(上野殿御返事:御書1,561ページ)」、の御文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「行学の二道をはげみ候べし(諸法実相抄:御書1,361ページ)」、の御文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「正しく仏法に導いてくれる師匠や、励ましてくれる同志を善知識といい、逆に、仏道修行を妨げ、人を迷わして悪道に導く者を悪知識という」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「仏法の根本の法理に違わないかぎり、各国・各地域の風俗や習慣を尊重するべき、とした教えを隋方毘尼という」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「『依正不二』の正報とは生を営む主体である衆生、依報とは拠り所となる環境・国土をいう」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「『色心不二』とは、物質・肉体面と心のはたらきが、一見、別だが実は分かちがたく関連するという法理」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

問5の設問内容と解説(初級・青年3級試験2014)

問5は、「日顕宗を破す」からの出題で、出題の分野は2017年の教材では「世界広布と創価学会」の中の『日顕宗を破す』が該当します(今回、2017年の教材では、世界広布と創価学会の中『仏教の人間主義の系譜』にページを割き、日顕宗を破す前提の強調をしています)。

問5の設問の概要は以下のとおりです。

「仏教を開いた人は釈尊。末法にあって大聖人は、大乗経典の精髄である法華経を踏まえて、南無妙法蓮華経と唱える唱題行を確立し万人成仏の仏法を打ち立る」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「日蓮大聖人の仏法を現代に蘇らせたのが創価学会の三代の会長。インドから東へ向かい日本に伝わった仏教は、今、世界192カ国・地域に広がった。これを『仏法西環』という。また、仏法には『三宝』がある」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「大聖人の仏法において僧宝とは日興上人です。今日では世界広宣流布を推進している創価学会が僧宝に当たる」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「大聖人は、『いかなる大善をつくり法華経を千万部読み書写し一念三千の観道を得たる人なりとも法華経の敵をだにもせめざれば得道ありがたし(南条兵衛七郎殿御書:御書1,494ページ)』と仰せ。日顕の犯した罪は、五逆罪のうち和合僧を破るの罪」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。

「日顕宗の『法主本仏論』は『時の貫主たりと雖も仏法に相違して己義を構へば之を用ふべからざる事(日興遺誡置文:御書1,618ページ)』との仰せに違背している。また、日顕宗の血脈観は、『日本国の一切衆生に法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継がしめん(生死一大事血脈抄:御書1,337ページ)』との御文に照らして邪義であることは明白」、の文の重要な語句の空欄穴埋め(選択式)が出題されました。