教学入門

凡夫成仏 と 即身成仏

任用試験の「凡夫成仏と即身成仏(教学入門)」について、要点を述べています。

法華経では、凡夫(ぼんぷ)の身に本来、仏の境涯が具わっていて、これを開き顕すことができると明かされています。凡夫とは、普通の人間のことです。その普通の人間の身の上に、偉大な仏の境涯を開いていけると説いているのです。

凡夫の身に仏という最高の人間性を開き顕すことが大聖人の成仏観(成仏の見方・あり方)です。これを「凡夫成仏(ぼんぷじょうぶつ)」といいます。

南無妙法蓮華経のお題目を信じて唱えることで、人間(凡夫の身)に具わる本来の仏の境地を「即座」に表すことができるので、これを「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」と言います。

※ 任用試験の「凡夫成仏」と「即身成仏」については、以上の概要を覚えましょう。以下の記事はご参考まで。

「南無妙法蓮華経」の学習では、「自身が本来、仏である、南無妙法蓮華経の当体であるということを知ることが、最大の人生の喜びである」ということを学びました。

仏教の始祖である釈尊(しゃくそん)は、人間の生命の中に、貪り・いかり・愚かなどの人を苦しめる「悪い心」を発見すると共に、思いやり・希望・勇気といった「善なる心」の存在も発見しました。そして、善なる心に悪い心を滅していける「力(ちから)」があることを見出したのです。

この「善なる心」こそ、何ものも恐れない「仏界の生命(仏の命)」であり、そのお名前を「南無妙法蓮華経」といいます。

南無妙法蓮華経の唱題行によってこそ、「凡夫成仏」も「即身成仏」も可能にあるのです。

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