教学入門

相対的幸福と絶対的幸福

任用試験の「相対的幸福と絶対的幸福(教学入門)」について、要点を述べています。

第二代会長の戸田先生は、幸福には、「相対的幸福(そうたいてきこうふく)」と「絶対的幸福(ぜったいてきこうふく)」がある。と、述べています。

相対的幸福とは?

物質的に充足したり、欲望が満ち足りたことに幸福を感じる状態です。しかし、その幸福には永続性は無く、一時的なものです。

絶対的幸福とは?

何があっても、どんなことが起きても『生きていること自体が幸福である』という、外の条件に左右されることの無い幸福境涯のことです。

相対的幸福は「死」によって途絶えます。しかし、絶対的幸福の仏の境涯は、死をも超えて存続していきます。このことを日蓮大聖人は 注:『自身法性の大地を生死生死と転ぐり行くなり(御義口伝巻上 御書724ページ)』と仰せです。

注:読み:じしんほっしょうのだいちをしょうじしょうじとめぐりゆくなり

▲任用試験の「相対的幸福と絶対的幸福」では以上を覚えること▲

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絶対的幸福と相対的幸福の補足

同じく任用試験の出題範囲では、十界論で学びます。ここで、10の境涯の最上は「仏界(ぶっかい)」です。仏界は、『生きていること自体が幸福』という境涯でした。これに対して、10の境涯の最下位は「地獄界(じごくかい)」です。この地獄界は『生きていること自体が苦しみに満ちた』境涯と言えるものです。

絶対的幸福の境涯とは、まさに、仏界の生命境涯にほかなりません。

絶対的幸福境涯を確立した人は、様々な困難に遭遇しても、その逆境を悠々と乗り越えていける強い生命力を湧き出させることが出来ます。

体の頑健な人は、少々の重い荷物を背負っても悠々と山道を踏破できます。のみならず、山道が険しいほどに、それを克服することに喜びを感じます。

これと同様に、あらゆる困難を乗り越えていく生命力と智慧を身につけた「絶対的幸福境涯」の人は、困難の渦巻く現実世界そのものが、充実感に満ちた価値創造の場となっていくのです。

反対に欲望の充足による相対的幸福を追い求める人は、際限の無い欲望の肥大によって、真の充実は永遠に得ることができません。これは、十界論でいうところの「天界」の境涯と言えるものです。