青年教学3級(初級試験)

佐渡御書|初級・青年3級試験2017【練習問題】

2017年実施の教学部初級・青年3級試験の出題範囲である御書「佐渡御書」の練習問題です。

練習問題の内容は、重点部分に的を絞って作られています。

研鑽に際しては「大難の渦中にあっても『師子王の心』で進み行く」ことを宣言されている。日蓮大聖人の御境涯を拝します。御文は繰り返し音読して心に刻んで参りましょう。

重要な諸点について

『悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し(御書全集:957ページ8行目から10行目)』、の御文について、以下諸点が重要です。

  1. 御文の「悪王」と「邪法の僧等」とは『畜生の心』の臆病な存在。
  2. 上記に対して、「智者」とは師子王の如くなる心(勇気ある存在)であり、その智者こそ大聖人ご自身であると仰せ。
  3. 『畜生の心』とは、理性を失い道理・道徳をわきまえず本能欲望のままに行動していく心。
  4. この御文は、大聖人への迫害の構図を示しており、国家権力と宗教的権威が結託して日蓮大聖人お1人を亡き者にしようとした結果が、「竜の口の法難」と「佐渡流罪」になった。
  5. その際、具体的には、悪王の手先は「平左衛門尉(へいのさえもんのじょう)」。智者の弱い立場をあなどったのは「極楽寺良観(ごくらくじりょうかん)」。

「佐渡御書」からの出題(練習問題)

【問1】立正安国論で予言された「自界叛逆難」にあたる「北条一門の争い」が勃発したとの知らせを受けたことが、佐渡御書を著されたきっかけとなった。その騒動の名前を何と言うか?答えなさい。

【問2】佐渡御書は「誰に宛てて著された」御書か?以下から選んで、その記号を指しなさい。
(ア:平左衛門尉、イ:富木常忍、ウ:門下一同、エ:四条金吾)

【問3】佐渡御書の以下の御文の記号部分に入る言葉は何か?答えなさい。
『悪王の[ア]を破るに邪法の僧等が方人をなして[イ]を失はん時は[ウ]の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば[エ]が如し(御書全集:957ページ8行目から10行目)』

【問4】佐渡御書では流罪の地・佐渡に至る迫害の構図について述べられている。悪王(国家権力)の手先として大聖人を逮捕・捕縛したのは「誰か?(A)」。また、宗教的権威をもって大聖人を迫害したのは「誰か?(B)」。AとBの名前を答えなさい。

【問5】日蓮大聖人は「師子王の心」で仏法の正邪と道理の上から正々堂々と戦われた。これに対して、強きを恐れ弱きをおどす本能のままの臆病な心を「何」の心と言われているか答えなさい。

【問6】「これおごれるにはあらず正法を惜む心の強盛なるべしおごれる者は必ず強敵に値ておそるる心出来するなり」、の御文について、「正法を惜む心」と「おごれる者」はそれぞれ「十界の生命」の何界にあたるか?答えなさい。

【問7】『正法は時に適った実践こそが成仏の要諦となる。悪世末法における時に適った実践(仏道修行)」とは、師子王の心で「[A]」を貫くことであり、膨大な経典や書物の修学では適わない』、の文の[A]に入る言葉は何か?答えなさい。

【問8】仏が法を説く「時」と、その仏の教化を受ける側の衆生の「教えを理解して信じて行ずる能力(機根:きこん)」のことを仏法では何と言うか?答えなさい。

<練習問題の解答>

  • 問1:二月騒動(にがつそうどう)
  • 問2:ウ(門下一同)問3:[ア]⇒正法、[イ]⇒智者、[ウ]⇒師子王、[エ]⇒日蓮
  • 問4↓
    A⇒平左衛門尉(へいのさえもんのじょう)
    B⇒極楽寺良観(ごくらくじりょうかん)
  • 問5:「畜生(ちくしょう)」の心
  • 問6↓
    正法を惜む心⇒菩薩界(ぼさつかい)
    おごれる者⇒(しゅらかい)
  • 問7:[A]⇒折伏(しゃくぶく)
  • 問8:時機(じき)

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